缶コーヒーはドリップコーヒーにはなれないのか?

グルメ情報

缶コーヒーは独特の風味がします。

 

特にカフェオレはお家やお店で飲むカフェオレとは似て非なるものです。缶コーヒーはドリップコーヒーに比べると、甘ったるくて舌に残る感じがします。

 

では、なぜ缶コーヒーは缶コーヒー独特の風味がするのでしょうか?

 

クラフトボスに象徴されるように、RTDコーヒーの市場は活性化しています。市場が活性化している分野では、企業が一層力を入れて研究開発を進めます。近年のRTDコーヒーの進化は目まぐるしいです。

 

そんな中、缶コーヒーをドリップコーヒーのような味わいにできないのでしょうか?独特の風味がする原因を探ってみましょう。

 

壱、殺菌方法が原因

市販されている飲料は、安全のため、美味しさを保つために殺菌されています。殺菌は熱をかけることで行われ、熱のかけ方には大きく2種類あります。飲料に直接熱をかけて殺菌する方法と、飲料を詰めた容器ごと熱をかけて殺菌する方法です。


前者はUHT殺菌、後者はレトルト殺菌だと覚えておけばひとまずオッケーです。そして、缶コーヒーを含めた缶飲料には、容器ごと殺菌するレトルト殺菌が利用されています。レトルト殺菌では、容器ごと加圧して120度程度の熱をかけて殺菌します。いわゆる圧力鍋のようなイメージです。

 

高温高圧だと、化学反応が起こりやすくなります。つまり、殺菌されるだけでなく、飲みもの(コーヒー)の香りが変化してしまいます。ドリップコーヒーを鍋でぐつぐつ煮込んだら、元のコーヒーとは香りも味わいも変わる気がしませんか?

 

食品の安全を守ることと食品本来の美味しさを保つことを両立させるのは、とても難しいことなのです。

 

弐、原材料が原因

カフェオレの缶コーヒーの場合、原材料には脱脂粉乳や練乳が使用されることが多いです。生乳を加工して作られる原料のため、加工時に香りや味がします。そのため、牛乳とは違う味わいのカフェオレが出来上がります。

 

味わいが変わってしまうのに、このような原料を使うのは、加工食品の運命です。企業努力の賜物です。このあたりは別記事で触れたいです。

 

参、消費者が原因

缶コーヒーが好きな人は、缶コーヒーの味わいを求めます。消費者がいわゆる缶コーヒーの味わいを求めている可能性もあります。自販機を最も利用するのは、工場や工事現場で働く方です。休憩時間にパッと飲める量であり、疲れを癒やす糖分やカフェインの入った飲みものとして、缶コーヒーは非常に人気です。

 

私も製造現場にお邪魔したことがあるのですが、缶コーヒー人気は非常に高く、休憩時間のたびに自販機で缶コーヒーを飲むという方もいらっしゃいました。

 

そんな消費のメイン層である肉体労働者の方々にとって、ドリップコーヒー本来の味わいは本当に必要なのでしょうか?

 

ひと息つく時に飲むものとしては、ほっと一息つくようなドリップコーヒーや紅茶のようなものよりも、パワーを充電できる甘ったるいコーヒーやエナジードリンクの方が適しているのではないでしょうか?

 

したがって、缶コーヒー産業としては、コーヒー本来の味わいを追究するのではなく、現場の方々の需要に応え続けることの方が重要なのです。

 

まとめ

自動販売機事業は縮小の傾向にあります。同時に缶コーヒーの売上げも減少傾向です。

缶コーヒーとしての存続を目指すならば、これらの常識を覆していく必要があるでしょう。

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